「...どうか諦めないでください。

こんなことは、綺麗事です。


でも、それでもお腹を痛めて産んだ子を愛さない人はいません

愛の形は様々だと思います。

手放すことで守ろうとした岬さんは素敵です。」




なにも言えないけど


どうか、歩みを止めないでほしい



海と空は、憎んでいるかもしれない


でも、憎しみが生まれるのは、愛されることを知っているから





もう日が落ちて外は暗くなっていた




「...ありがとう。

最初ルナさんにひどいことを言ってごめんなさい

あの子たちが遊ばれていると思ってしまって



それに、あの子たちの前では、嫌な女でいないと泣いてしまいそうになるの」




別れ際に言われた言葉で、あの日の行動と伴わない表情の意味が理解できた



嫌われても
憎まれても、記憶に居たいんですね




「あの!!


...連絡先交換しませんか?」




「...えぇ。」




微笑みながらあたしと連絡を交換してくれた