「……っ、ごめんなさい!」 自分でも何で謝ったのかわからないけど、あたしはそう言って荷物をつかんだ。 そして、走って教室を出た。 「…かな!」 教室の方から、隼人があたしの名前を呼ぶ声がした。 でも、あたしは決して振り返らずに走り続けた。 目の前が、涙で霞んでよく見えなかった。 無意識のうちに、いつのまにか学校の近くのコンビニに入っていた。