『櫻井さんは、私の手伝いをしてくれているんです。』
―――えっ…?
私は先生の言葉に反応し、今まで彼女に向けていた目線を先生に移した。
それは彼女も同様だった。
彼女と私の視線は先生へと真っすぐに集まる。
先生はニッコリと笑い…
『私が最近忙しかったため、櫻井さんは私の仕事の助っ人をしてくれていたんです。』
淡々と言葉を繋げていく先生
「……、」
私は、開いた口を閉じないまま先生を見る。
手伝い……?
何それ………?
ほとんどしたことないじゃん……っ。
毎回 コーヒー飲んだり
話しをしたり
たまに寝ちゃったりとか………
私は彼女へと視線を移す。
……呆然と先生を見ている彼女
先生はそんな彼女を笑顔で見ていた。
…………………あぁ
“ ウソ ” なんだ …………
これは 偽りの言葉 ――


