「…………………」
重い沈黙の中、私は一言をしゃべらなかった。…というか―――――しゃべれなかった と言うべきかもしれない。
だって……
なんて答えたらいいか ワカラナイ から
ヒマ だから…?
やることないから?
部活に入ってないから?
先生に呼ばれた?
……違う。
自分の意思で来た。
じゃあ なんで来るの…?
私が来る……理由?
ここにいる理由……
なんで……
私は自分自身に自問自答を繰り返す。
“なんで櫻井さんはここにいるの…”
彼女の言葉が、何度も 何度も頭を駆け巡る。
単純な質問なのに…
私の中ではとても重大な言葉に聞こえた。
サラっと流せばいいだけなのに、流せない…
言葉が、理由が、 思いつかない…


