『そういえば、櫻井さんはこれからどうするんですか?』
不意に聞いてくる先生
「?」
“何が?”と聞くように私は首を傾(カシ)げた。
『ですから、これから教室に戻るんですか?それともサボるとか?』
あっ……
そういえば……そうだったιι
チャイムが鳴ってから20分ぐらいは経っただろうし、授業もそれなりに進んでるはず
そんな中、いまさら教室に戻るのもなぁ~
無駄に注目浴びそう…
『どうせサボるんなら、準備室にでも来ませんか?』
へっ?
準備室って、化学準備室のこと?
化学担当の先生だもんね
やっぱり自由に使えるんだ~
『教室に戻るつもりなんて ないのでしょ♪』
うわ~ぁ
……大正解ιι
私は少し苦笑い気味
なんでバレたんだろ…ιι
「いいん…ですか?」
少し控えめに聞いてみる
『どうせ誰もいませんし どうぞ』
先生は笑顔で声をかけた


