『おはようございます』




「……あっ、お…おはようございますっ!」



笑顔で言ってくる先生に、私は慌ててあいさつを返す。

太陽のせいなのか

先生の笑顔がいつも以上に輝いて見えた。



『やっとお目覚めですね』

先生は呆れた顔で『私何度も呼んだんですよ』っとわざとらしい溜め息をついた。



私は体に少しの力を加え上半身だけを起こそうとした、すると

―バザっ…

っと、さっきまで私の体に掛かっていた毛布がベッドから下に落ちた。

あっ、と思い手を伸ばし拾おうとすると、先に反応した先生が静かに拾い、ベッドの上に置いてきた。

『そろそろ朝ごはんにしましょう。櫻井さんのも準備しましたから』

先生はニコっと笑顔を向け、私を手招きしてする

私はそれに軽く返事をし、ギシ、っと小さな音を出し、私はベッドから立ち上がった…