「俺は教師なんだ…」
先生の声を耳元で感じた
「生徒の将来を考え、支えなきゃいけない。」
「櫻井さんを見つけたのも、そんな義務感からだった。
深夜にひとりでいるキミのことが教師の耳に入ってから、またたく間に教師の目が集まった。
…家庭の事情のこともあったから、迅速に対処することが決まり俺がキミを捜すことになったんだ。」
「………………」
「見つけたときはホッとした。教師だから…。
それでキミの身の安全を確保するために家に呼んだ。俺は義務を果たした。
朝を迎えればそこで俺の使命は終わる、そう思ってた。」
「“キミの泣く姿を見るまでは……”」


