子供な自分に

あきれてしまう……





「…ゴメンね、先生」


「わたしは先生を先生とは見れないから、わたしは先生がひとりの男として好きなの…」


もう、先生として考えられない
ひとりの“男”としてしか意識できない…

だからね、


わたしはかばんを掴み、先生に頭を下げた。


「…バイバイ、先生」


終わりを告げるんです。



最後――わたしは笑顔をむけた


自分の気持ちにあきらめをつけるために

先生が好きだったことを忘れるために


最後の気持ちです。




そして先生に背を向け、そのまま玄関のほうへと足を運んでいく。