アトランティスを…?
私はそのまま固まってしまった。
だってアトランティスは絵本の中の幻でそれで…。あってもそれは空の上で…。
頭がこんがらがる。朝に弱い私だから余計に回ってしまう。
「なんじゃカール。そこで突っ立って」
心配をしたのかユンメイがこちらに近づいてくる。
「まさかその手紙にお前の悪口でも書いてあったのか?」
ぐいっと首を伸ばし手紙を覗いたユンメイ。
ユンメイもはっとした。
「アトランティスってまさか…!!カール!これは大事な案件じゃ!今すぐ母上と父上を!!」
「わ、わかった!」
私は慌てて母と父を呼んだ。母も父も手紙の内容を言えば驚いてすぐに集まってくれた。
久々の家族会議の始まりである。
「まずこれの内容だな」
父が手紙を指さしてこういった。
「この癖のある文字は長年見てきた私でもわかる。お姉ちゃんの字だよ」
アトランティスのアが1画で書かれている所がとくに姉の字だと両親とユンメイに伝えた。
「そうねぇ…これは90%カルラからの手紙と言っても過言ではないわよね…」
「本当にアトランティスを見つけたのならこいつは今雲の上にいるのか?まぁカールの姉上など見たこともないのだがな」
ユンメイの言うとおりでもある。絵本の中でアトランティスは空を越えた雲の上にあるのだと。それでも手紙を送れたのならなにか秘密があるのかもしれない。
姉は生きている。しかもアトランティスに居る。もしそれが本当なのだとしたら。
私はすくっと椅子を立った。視線がこちらに集まる。
「きめた。」
私は皆の顔を見る。皆はボケっとした顔になっていた。
「アトランティス…どこかわからないけど探してみる。旅にでる!!」
「いやいやまてカール。お前までカルラと同じヘンテコ脳になってしまったのか!?」
父がぐわんぐわん肩を揺らす。正気かと言わんばかりに強く。
「わ、私もお姉ちゃんもヘンテコ脳じゃないし私正気だよ〜」
揺らされているせいで軽くビブラートを聞かせてしまったが言いたいことはなんとか噛まずに言えた。
「…あなた。そこまでにしなさい。これはカールの決断なのよ。私だって可愛い娘に旅をさせたくないわ。危険だもの。でもカールはやっと自分の意思でしたいことを見つけたの。行かせてあげなさい」
母がキッパリ言うと父は泣く泣く肩を揺らすのを止めしゅんとへなってしまった。
「私は許すわ。可愛い子には旅をさせよって東洋の国でたしかあったわよね。行ってもいいけどくれぐれも怪我のないように。用意もきちんとしてから出発しなさい。それと…ユンメイちゃんついていってあげて。」
母は優しい笑みを浮かべた。
ユンメイは敬礼している。まぁ予想外ではあったが荷物ではないだろう。
「ありがとうお母さん!用意してくる!ユンメイもっ」
「ウブッ…首を掴むな!!」
アトランティスを目指す旅がここからはじまった。
私はそのまま固まってしまった。
だってアトランティスは絵本の中の幻でそれで…。あってもそれは空の上で…。
頭がこんがらがる。朝に弱い私だから余計に回ってしまう。
「なんじゃカール。そこで突っ立って」
心配をしたのかユンメイがこちらに近づいてくる。
「まさかその手紙にお前の悪口でも書いてあったのか?」
ぐいっと首を伸ばし手紙を覗いたユンメイ。
ユンメイもはっとした。
「アトランティスってまさか…!!カール!これは大事な案件じゃ!今すぐ母上と父上を!!」
「わ、わかった!」
私は慌てて母と父を呼んだ。母も父も手紙の内容を言えば驚いてすぐに集まってくれた。
久々の家族会議の始まりである。
「まずこれの内容だな」
父が手紙を指さしてこういった。
「この癖のある文字は長年見てきた私でもわかる。お姉ちゃんの字だよ」
アトランティスのアが1画で書かれている所がとくに姉の字だと両親とユンメイに伝えた。
「そうねぇ…これは90%カルラからの手紙と言っても過言ではないわよね…」
「本当にアトランティスを見つけたのならこいつは今雲の上にいるのか?まぁカールの姉上など見たこともないのだがな」
ユンメイの言うとおりでもある。絵本の中でアトランティスは空を越えた雲の上にあるのだと。それでも手紙を送れたのならなにか秘密があるのかもしれない。
姉は生きている。しかもアトランティスに居る。もしそれが本当なのだとしたら。
私はすくっと椅子を立った。視線がこちらに集まる。
「きめた。」
私は皆の顔を見る。皆はボケっとした顔になっていた。
「アトランティス…どこかわからないけど探してみる。旅にでる!!」
「いやいやまてカール。お前までカルラと同じヘンテコ脳になってしまったのか!?」
父がぐわんぐわん肩を揺らす。正気かと言わんばかりに強く。
「わ、私もお姉ちゃんもヘンテコ脳じゃないし私正気だよ〜」
揺らされているせいで軽くビブラートを聞かせてしまったが言いたいことはなんとか噛まずに言えた。
「…あなた。そこまでにしなさい。これはカールの決断なのよ。私だって可愛い娘に旅をさせたくないわ。危険だもの。でもカールはやっと自分の意思でしたいことを見つけたの。行かせてあげなさい」
母がキッパリ言うと父は泣く泣く肩を揺らすのを止めしゅんとへなってしまった。
「私は許すわ。可愛い子には旅をさせよって東洋の国でたしかあったわよね。行ってもいいけどくれぐれも怪我のないように。用意もきちんとしてから出発しなさい。それと…ユンメイちゃんついていってあげて。」
母は優しい笑みを浮かべた。
ユンメイは敬礼している。まぁ予想外ではあったが荷物ではないだろう。
「ありがとうお母さん!用意してくる!ユンメイもっ」
「ウブッ…首を掴むな!!」
アトランティスを目指す旅がここからはじまった。

