大婆様は文を書いていた手を止め、薬草を手に取り慣れた手つきで煎じ始めた 「そなた、いくつになったのだ?」 窓から射し込む暁色の光が、大婆様を包むように照らした 「はい、リツは十八の年になりました」 大婆様が振り返り、百光の象徴でもある金色の瞳が私を捉える 「・・・・あんなに小さかった幼子がもう成人の年になったのだな」 「恐れ入ります」 成人の年、か・・・・