「いや、こちらこそ。」


そう言ってウィル様は目を逸らした

思わず首を傾げて見ていると、横から笑い声が聞こえた


「ウィル、最短記録よ。」

「お、お義母様!」

「ごめんなさいね。そうだわ、ウィル。いつもみたいに呼んでくれないかしら?」

「分かりました。僕も呼びにくかったのでちょうどよかったです。」


苦笑するウィル様を見て笑みを浮かべるアンネ様

本当は仲がいいのかな

アンネ様が考えてることはやっぱりよく分からない


挨拶も終わったから少し離れたところに移動した


「すみません、お一人ですか?」

「えっ!」

「良かったらあちらで話しませんか?」