リュミside

「何でもない。心配してくれてありがとう。」


私はそうお母様に言って微笑みかけた


「そう?なら良いけれど。」

「大丈夫だよ。」


言わない方が良い
言う必要なんてない
言って私はどうするの?

セシルは孤独を感じていたなんて

ーーーーーー

(カミナリ)

「リリアさま。」

「(リリアの寝息)」

「リリアさま、ねちゃってる...。」

(カミナリ)

「きゃっ!リリアさまのじゃましちゃめっ、だからもどらなくちゃ。」

(ドアが閉まる)

「リリアさま、ないてた。だいじょーぶかなぁ。」

ーーーーーー

あの時はシリルって呼んでたな

本人が起きてたのか知らないけど


「リュミ?」


ウィルの言葉で現実に引き戻される


「ん?どうかした?」

「いや、リュミこそどうかした?」

「ちょっと考え事をね。」

「考え事?」

「そう、シリルはセシルに愛されてたなぁって。」

「リュミは愛されてなかったみたいな言い方だな。」

「うるさい、リュカ。」

「悪い悪い。愛されてなかった訳ないもんな。」

「知らない。愛されてなかったみたいだけど。」

「でも、リュミを刺したのって心中するためだろ?」

「お母様やリュカが苦しむようにって言ってたじゃない。」

「.....暗い。」


お母様の言葉にみんなが反応する


「「「『え?』」」」

「暗すぎるわ!リュカ、何でこんな暗い話をするのよ!久しぶりに会った家族なんだから!」

「お、お母様....?」

「ダメだ、こうなった母上は誰も止められない。」

「俺の義母上に似てる。」