「しばらくこっちを見ないでくれるか?」

「はい...。」


妙な雰囲気が流れる

しばらくして、声が聞こえてきた


「もう大丈夫だ。」


「あの...」


私が話し出すのと同時に音楽が流れ始めて、アンネ様がこちらに歩いてきた


「ウィル、せっかくよ。最初に踊る相手はシンデレラに頼んだら?」

「僕は...」

「さすがに今日は踊ってちょうだい。」

「はい..。では、シンデレラ。僕と踊っていただけますか?」

「はい、ウィル様。」


そのまま音楽に乗って私達は踊り出す

踊っている間はやっぱり目を逸らしたままだったけど時々こっちを見てくれた

心が温かくなって、どこかくすぐったくて、嬉しい気持ちに包まれる