「…俺、見たんだよ。」
泉舞君は少し考え込んだように言った。
「俺が家の手伝いで途中からしか遊べなかった日、着物の素材を仕入れに外に出たんだが、その時、千代と千代達の担任が一緒にいるのを見たんだ。」
たしか千代ちゃん達の担任は京極先生。
体育の先生でひそかに生徒に人気があった。
でもその先生にはたしか…。
「でもその先生って婚約者がいるって噂だよ?」
「そうか。それなら俺の見間違えかも知れないな。俺らに影響がなければそれでいいんだ。」
泉舞君はそう言って話を終えた。
「影響?」
あたしにはまだ泉舞君の言った意味が分からなかった。
その後に泉舞君が言った意味を知ることになるとは…。



