誤解が解けると、



「それでは、私はお邪魔のようですし、お暇させて頂きます。」



とにっこり微笑んで、部屋を出ていった。



そして、秋弥は



「千代子ちゃん、最後まで話聞かない癖、小さい頃から変わってないね〜。」



と笑っていた。



私からすると、全然笑い事じゃないけれど、これからも秋弥といれると考えると幸せで胸がいっぱいだった。



「ねぇ、千代子ちゃん。」



そして、夕日で空がオレンジに染まった頃、秋弥は私を後ろから抱きしめながら



「千代子ちゃんは俺の婚約者になる気ある…?」



と呟いた。



「…それって。」



夕日のせいか、秋弥の頬は真っ赤に染まっていた。