〜♪
タイミング良くケータイが鳴り出し、私の心臓は脈を打つ。
「出たらどうだ?」
泉舞に急かされ、恐る恐る通話ボタンを押す。
「も、もしもし…。」
『あ、やっと出た!今日って確か海に行くとか言ってたよね?』
私の不安をかき消すように、明るい秋弥の声が聞こえた。
「うん。突然どうしたの?」
『俺、今日そこの近くで用事があって今近くにいるんだ。会いたいって言ってたよね?』
突然のことに心臓が跳ねる。
今から…?
もし、勘違いじゃなかったら…どうしよう。
会うのが…聞くのが…怖い。
『千代子ちゃん?』
「あ、あ、そうなんだ。」
言葉が浮かばない。
『…もしかして俺お邪魔かな?』
「そんなわけないよ!会いたい!!」
秋弥が邪魔なんて言うから、つい大きな声でそう言ってしまった。
秋弥はそんな私の声を聞いてくすくすと笑っている。
『それじゃあ、すぐ向かうから駐車場のとこで待ってて。』
…きっと大丈夫。秋弥が私に嘘を付くわけない。
自分にそう言い聞かせながら、駐車場へと向かった。



