更衣室は人でいっぱいでむしむししていた。
「バスタオル使って着替えた方が早いかもしれないわね。」
私はそう言って上着に手をかける。
「ちょ!千代ちゃん?!」
苺花はそんな私を見てあたふたしている。
かと思いきや、奥のロッカーが空くとすぐ様
「スタイルがいいのは分かるけど…あ、あそこのロッカー空いたから!!ね!」
と私の背中をグイグイと押した。
女子しかいないのにそんな気にすることなのかな?
なんて考えながら着替えていると、横のロッカーから微かに
「…いつも通り。うん、いつも通り?」
という声が聞こえてきた。
これ…苺花の声だよね?
…もしかして、苺花も何か悩みあるのかしら。
そうよね。
悩んでるのは私だけじゃない。
…今日タイミングがあったら聞いてみよう。
そう思った。



