「…あれ、苺花帰っちゃったの?」
あの後、サクは涙が止まるまでずっとそばにいてくれた。
そして涙が止まり、苺花達のところへ戻るとそこには泉舞だけが立っていた。
「苺花なら門限がどうとか言って帰ったぞ。」
「そんなぁ。せっかく、苺花と花火見ようと思ってたのにぃ。」
ショックなことはあったけど、4人で花火を見るのは楽しみにしていたからさらに気分が落ち込む。
「…まあ、お前らもいろいろあっただろうし、今日のところはゆっくり休め。海だってあるんだ。」
確かに泉舞の言う通り、心身共に疲れきっていた。
「…そうね。今日は帰るわ。」
「ていうことだ。サクはどうするつもりだ?」
泉舞はやれやれと言ったかんじでサクを見る。
「もう少し遊びてーけど、1人はつまらんしな〜。俺も帰るわ!」
サクはまだまだ遊びたりないみたいだったけれど、そこで解散することとなった。
「サク、今日はありがとね…。それじゃあ。」
帰りの車の中で私は考えた。
冷静に考えたら、さっきの女の人はただの知り合いかもしれない。
婚約者なんて考えるのは早い。
まずは秋弥と話をしなきゃ。
次会えるのはいつだろう…って。



