急いで約束の場所へと向かうと、サクと泉舞がうちわを片手に待っていた。
「あら、苺花はまだ?」
「一言目がそれか。本当に苺花が好きだな。」
泉舞がふっと笑う。
「もちろん。泉舞にも負けないくらいにね♪」
ここだけの話だけど泉舞は苺花のことが好きみたい。
でも、苺花は泉舞の気持ちに気づくことなく、今に至る。
「…にしても苺花遅いなー。」
サクはだるそうにうちわをぱたぱたさせる。
「女子は準備がかかるのよ。ってあれ苺花じゃない??」
少し遠くに浴衣を着た、小柄な女の子が見える。
「…遅れてごめんねー!浴衣がうまく着れなくて…。」
「いいのよ〜♪それよりその浴衣…。」
苺花の浴衣は裾が短くて、水玉模様で、それでいて後ろのリボンはいかにもお母さんが結んでくれたものみたいで、なんだか…。
「…お前、何歳だったっけ?」
「ロリコンに狙われないようにな!」
泉舞は苺花の浴衣姿を下から上までじっくり見てふっと笑い、サクは楽しそうににかっと笑った。
苺花はどーゆー意味よ!!とぷんぷんだけど、それはそれで可愛い。
むしろ、小さい妹ができた感じがして良かった。



