「…秋弥のせいだよ。こんな事が起きたのはいつも助けてくれてた秋弥が私のことを避けるから!!だから…!」
本当はそんなこと思ってない。
全部自分がしっかりしてないせいだって分かってる。
…なのに言葉が止まらない。
「秋弥は私には本当のことを教えてくれない。サクには言えるのに私には言えない。…どうして?!」
こんなこと言うつもりなかった。
秋弥が私を大切にしてくれてるのは私が1番分かってた。
でも、聞かずにはいられなかった。
「秋弥は私のことが嫌いなの…?…っ!」
次の瞬間、瞬きをするとすぐそこに秋弥の顔があった。
そして、唇が重なり合っていた。
突然のことに頭がついていかない。
「…どうして…?」
秋弥の唇が少しずつ離れていく。
「本当のことを言えなくてごめん。本当のことを言ったら千代子ちゃんが傷つくと思った。でも、結果的に俺が千代子ちゃんを傷つけていたんだね…。」
秋弥は申し訳なさそうにそう言った。
「…うん。傷ついた。でも、私は秋弥の本当の気持ちが聞けるならそれでいい。」
私は力強く秋弥の手を握った。
「…千代子ちゃん、俺は千代子ちゃんが好きだ。」



