「勉強、順調?」
家に着いたのに世間話ばかりでサクはなかなか話を切り出さなかった。
さっきから焦れったいなー…。
何よこの沈黙。
「まあまあ。…それよりも話ってなんなの?」
サクは少し悩んだ後、決心を決めたかのように口を開いた。
「…前に千代が誘拐されかけたの覚えてる?」
「うん。覚えてるけど…。」
あの日がどうかしたのかな…?
誘拐されかけてサクに助けてもらって、それからふみに説教されて…。
「…!もしかして秋弥と何話したか教えてくれるの?!」
あの日、秋弥は何も教えてくれなかった。
きっと私に聞かれたくない話なんだろうと思ってサクにも聞くことが出来ずにいた。
「…うん。本当は話すなって言われたんだけどさ。実は…。」
サクはためらいながらもあの日何を話したのか教えてくれた。



