silver wattle.゚・*.



小さい頃、身代金目当てに誘拐されかけたことがあった。



あの時はたしか秋弥が偶然その場を通りかかり助けてくれた。



でも、今は…きっと助けに来てくれない。



私、『好き』なんて言わなきゃ良かった…。



「おい、優しくしてるからって無視してんじゃねーよ!!」



男はそう言って腕を掴む。



…怖い。怖いよ…。



嫌だ…助けて…。



「…秋弥…。」



「さっさと車乗れよ!!…ってなんだお前。」



え…?



そこにはサクが立っていた。



「離せよ。…離せっつってんだろ!!」



サクはそう叫んで男をねじ伏せる。



「おい千代!ぼーっとしてないで走るぞ!!」



「…え…!」



男が地面に横たわっている隙に、サクが私の腕を引きその場から助けてくれた。