「…秋弥、お見合いしたの?」
「え、なんで知ってるの?」
次の日、秋弥は何もなかったかのように家に来た。
「メイドさん達が話してた。」
「そっか…。」
「うん…。」
2人の間にはいつもより距離があり、沈黙に包まれた。
「この前の話なんだけどさ、今結論言っていいかな?」
え、今…?心の準備出来てないよ…!
突然過ぎて心臓がばくばく早くなっていく。
「…ごめん。」
「………。」
心のどこかでこうなるだろうなって思ってた。
…なのになんでかな。
胸がきゅーってなって、今にも涙が零れそうだった。
「…やっぱり私は子供でしかないんだね。」
私は秋弥の前から逃げ出し、家から飛び出した。
「…こんなことで泣いちゃダメ。…泣いちゃダメ。」
上を見て必死に涙を堪えた。
上を見ると、星いっぱい見えて凄く綺麗だった。
…でも、今の私は胸の真ん中にぽっかり穴が開いたみたいで凄く切ない気持ちになった。
堪えていたはずの涙がぽろりとこぼれ落ちた。



