「…なんでかって、酷な質問をするな。」
そう言って泉舞君は少し辛そうに言った。
やっぱり泉舞君、いつも通りなんかじゃない。
いつもより元気ない気がする。
「苺花。」
「…ん?」
「お前、好きで苦しむくらいなら…俺にしろよ。」
え…。
気づくとあたしは泉舞君にキスをされていた。
「やめて!」
「…苺花?」
声のする方を見ると立ち尽くすサク君がいた。
「…泉舞、お前何やってんだよ?!」
サク君はそう言うと泉舞君を殴りにかかった。
…もう訳が分からない。
今、何が起きてるの…。
キスされて、それをサク君に見られて…目の前には口から血を流した泉舞君がいて…。
「…もう嫌。」
あたしはその場から逃げ出した。
どこに行くかも決めず、ただ走った。
…あそこにはいたくなかった。



