「サクみたいにあははって馬鹿っぽく笑えばいいか?」
そう言われ、少し想像してみる。
…泉舞君が馬鹿みたいに笑う。
だめだ。これは泉舞君じゃない。
「うん。やっぱ今のままで充分だよ!」
あたしが満面の笑顔で言うと、サク君がくくっと笑って言った。
「なんだそれ。…で、俺の好きな人だっけ?」
「あ、そうそう!いつもあたし達のこと気遣ってくれるけど泉舞君のそういう話って聞いたことないし。」
「…苺花も鈍感だな…。」
「え…?」
「その浴衣畳まなくていいからさっさとサクの所に行け。」
泉舞君はこれ以上何も聞くなと言わんばかりにあたしを図書館へ向かわせた。
微かにだけど泉舞君の声が悲しげに聞こえた。



