「…なんだ?」
泉舞君はあたしの視線に気づき、振り返る。
「あ、いやー…。」
何となく聞きづらくてごもっていると、
「なんでもないなら、さっさと着替えてさっさと図書館に行け。」
と泉舞君が片付けに戻る。
「………………。」
またもや沈黙が…。
「あ、あのさ!」
沈黙に耐えきれず、口を開く。
「さっきからなんだ?」
今度は振り返ることなく、泉舞君は答えた。
「…泉舞君って好きな人とかいるの??」
あたしがそう言うと泉舞君ふっと笑った。
「ねぇ泉舞君。前から思ってたんだけど、泉舞君もっとしっかり笑った方がいいと思うよ?」
泉舞君はいつもふっとかくくっとかさり気なく笑ってるのしか見たことがない。



