「だ、だって!これ絶対高いでしょ?!お金のそんなに持ってない…。」
「いいよ。」
「え?」
「だからお金いいって言ってんの。今回は苺花可愛さに免じて俺が払っておくよ。」
泉舞君はさらっとそう言って、並べてある浴衣を片付け始めた。
今泉舞君、あたしの可愛さに免じてって言った…?
「…ありがと。」
なんだか気恥ずかしくて言い返す気を無くした。
「………………。」
それから少しの沈黙が流れる。
…そういえば、泉舞君の好きな人の話って聞いたことないな。
泉舞君変わってはいるけど、顔はいい方だし、一応優しいし、モテると思うんだけどなー…。



