「千代の隣にいるべきなのは俺じゃないんだなって思った。」
そう言ったサク君は少し寂しそうでなんだか胸が痛くなった。
「じゃあ、この話はもうおしまい!花火やろうぜ!!」
そう言ってサク君は花火に火をつけた。
あたしはその時ほっとしていた。
この考えはずるいって、そうわかってる。
でも、千代ちゃんとサク君が付き合わなくて良かったって思ってしまう。
「幼なじみ…っていいね。」
「だろ^^?」
それと同時に羨ましく思った。
あたしは『ただの友達』でしかない。
でも、その『ただの友達』をサク君が必要としてくれるなら…。
あたしはそれでもいいと思ってしまった。