「…えと、この前はとつぜん帰っちゃってごめんね?そのせいで花火も出来なくて…。」



あたしが申し訳なさそうにそう言うと



「あぁ!違う違う!!そうじゃない!!むしろ病み上がりの所無理やりごめんな?」



そう言ってサク君も申し訳なさそうに謝った。



「じゃあ、どうして…。」



サク君は俯き、少しの沈黙の後、口を開いた。



「俺千代に振られたんだ。」


「え…。」



どうして…。てっきり上手くいったのかと…。



「あの時さ…。」