《泉舞side》
千代の奴、やっと苺花に話す気になったか。
ほんと世話が焼ける奴らだ。
「なあ、千代達どこ行ったの?2人にして大丈夫かな。」
釣りを始めようと準備をしていると不安気な顔で俺の所へサクが近寄って来た。
「そう心配するな。あの2人だって一応子供じゃないんだ。」
「…そっか。そーだよな!子供じゃねーもんな!!」
サクは単純ですぐ納得した。
こーゆー素直なところがサクのいい所だと俺は思う。
「あぁ。」
そうは言う俺も本当は少し心配だったりもする。
でも、苺花ならきっとどんな内容でも千代の事を受け止めるだろう。
「ところで泉舞。」
「なんだ?」
「話したいのはそれだけじゃないだろ?」
そろそろ釣りに集中したい所だが仕方なく話を聞いてやる俺。
「…あー、実は俺さ、今日千代に告白しようと思う。」
何を真剣に言うかと思ったら…今更だな。
「そうか。苺花が泣くな…。」
「ん?なんでそこで苺花が出てくるんだ?」
サクは不思議そうに首をかしげた。
これだから馬鹿は…。
ため息がこぼれた。
「…はぁ。分からないならそれでいい。」
なんで苺花はこんな奴を好きになったんだ。
「そんな怖い顔すんなよー。」
怖い顔にもなる。
正直苺花が泣く所なんて見たくないからな。
なんでか分からないが、苺花にはずっと笑っていて欲しい、そう思ったんだ。



