パタンと生徒会室のドアが閉まり、部屋には私と会長だけになった。 「……何の用だ」 「前言ってた劣等生組の件なんですけど」 「ああ、あれか。あれならもういい」 「え?」 「小町が新聞部がつくる校内新聞を読むのが楽しみだと言っていたからな。もちろん部費も渡す。だからこれからもあいつを楽しませてやってくれ」 生徒会長が幸せそうに笑った。 こんな表情、初めて見た。