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「ぶちょーさん、ぶじでなにより!」

「あは…ありが、とう」

三橋が抱きついてきた。



劣等生組は私を助けてくれた。

彼らを陥れようとしていた私を。
見捨てても当然の私を。


それと比べて、私は一体何をしているのか。
三橋が言っていたヒーローの姿が、今の私にあるだろうか。

……いや、あるわけない。