「ぶちょーさん、だいじょーぶ?」 三橋は何かを思いついたようにこちらを見てそう声をかけてくれた。 三橋を利用しようとしていた私。 新聞部のためとは言え、人の知られたくない部分を暴こうとしていた私。 助けて、なんて言えやしない。 もともと私の身から出た錆だし。 「大丈夫」 「……ほんとに?」 三橋はこちらを伺うような目で見てきた。 私はその問いに頷いた。