入学式が終わり早1週間が過ぎた。

それぞれグループで固まってきた頃だ。

「まおおはよ!ねー3組に居る身長小さ
い人の事知ってる!?」

元気良く話しかけてきてくれたのは

仲良くなったゆき、私達はもう呼び捨て

し合える仲になっていた。

「おはよ!なにそれ?聞いた事ないー」

小さい人?聞いた事もない。キョトンと

していると、ゆきは

「男子なんだけど145cmの身長でバスケ
部なんだってー!」

「ナニソレ!?由詠に聞いてみよ!」




放課後由詠と帰りながら小さい人の話

を思い出した。

「ね、由詠3組の身長小さい人ってどん
な子?」

「ああ、ホント小さくて可愛い系って感
じ。」

可愛い系、ねぇー

「ふーん所詮タダのチビちゃんでしょ」

バカにする様にゆうと、

「強がんなって!お前可愛い系タイプだろ」

ニヤニヤしながらほっぺたをつついて

来る。

「違うし!ばあか!」

言い返して手を振り払う。

「ハイハイ、じゃ明日3組まで見に来い
よ!」

まあ、見てみたいのは確かだ。

「仕方ないな、行ってあげる!」

「やっぱ見たいんじゃん笑」

ギャーギャー言いながら私達は帰った。