さっそく自分の席に座り辺りを見渡す

友達出来たって地味ーズじゃ意味無い。

何て最低な事を思いながら、近くにいた

軍団に目を向けた。

「知らない人いっぱいいる…。」

その中で一際可愛い子が不安げに嘆いて

いる、取り巻きは

「杏奈ちゃん大丈夫だって!何かあった

ら私達が守るから。」

・・・あの杏奈って子絶対腹黒だよ、何気

グループの主導権握ってんじゃん、

近づかないようにしよーっと。

次に明らかにグレてそうな派手だが怖い

軍団に目を向けると

「えー、ウッソ!まじぃー?」

茶髪で美人だが多少うるさいリーダー格

の子。その周りには

「ホントォだよぉー!」

クスクス可愛らしく笑う黒髪の女子

この子もどうやら権力ありげだがブリッ

コに思える。正直にゆうと茶髪の周りに

はブスはいない。顔はデカイが大きい瞳

が印象的な子、ハーフっぽい痩せた綺麗

な子、良いかもと思ったが思い直した。

ハブるかハブられるかの世界なんだろう

私は友達が欲しいんだ。そんな関係持ち

たくもない。

「はぁー…」

いい子いないじゃん!と思いながら

ふと隣を見てみると、

可愛い顔立ちの子が1人ポツンと座って

いる。何で1人?優しげな顔立ちでとて

も嫌われ者の雰囲気はない。

うーん、悩み悩んだ挙句話しかける事に

した。

「あ、あの…、」

言いかけた所で

キーンコーンカーンコーン

ガラッ

チャイムと一緒に先生が入ってきた。

「皆さん、席についてください。」

タイミング悪いんだよ!私は掛けようと

した言葉をグッと飲み込む様にして

席についた。