由詠に思い切りアカンベーをしてまおは

走って行った。相変わらずだなこの2人

誰が見てもラブラブカップルなのに

付き合ってない何て不自然すぎる。

由詠がまおを想ってるのは知ってる。

だけどまおは恥ずかしがる様子も無く

ケラケラ笑って由詠と会話する。

て事は‥‥

「まおって好きな人でもいるの?」

僕が聞くと、由詠は

ブフッ

飲んでいたお茶を吹きだした。

「ハ、ハア!?急に何言って」

明らかに動揺してる。

「うわっ!汚いなあー!」

「お前がそんな事ゆうから!」

先生に見つからない内にこぼしたお茶を

拭く。

「‥‥んじゃ‥‥ぇの‥‥?」

「ごめん、今なんて?」

僕が聞き返すと由詠は今度はハッキリと

「お前なんじゃねぇの?」

「ハ‥‥?や、え?嘘ついてる?」

イキナリ過ぎて戸惑う。すると由詠は

「嘘じゃねぇよ、誰が見ても分かる。」

‥‥僕どうしたらいいんだろ?地雷踏んだ

よな、由詠がまおの事好きって知ってる

手前僕も実は気になってる何て言えない

「僕は誰とも付き合わないよ。」

すると由詠はホッとした様に笑った。

僕は初めて由詠に嘘をついた。まおが好

きかも何て言えない。今までもそしてき

っとこれからも。





ザッ

試合は後半に入りまおがゴールを決めた

嬉しそうにこっちを見てガッツポーズ

をした。君と友達以上の関係になれたら

どんなに幸せだろう?だけど僕には由詠

を裏切る様でとても出来ない。

僕はこの日決心をした。まおを嫌いに

なれば全てが丸く収まるだろう。

「さよなら‥‥」

生まれて初めての恋は生まれて初めての

失恋とも言えない微妙な感じで終わった