ピーッ

試合開始の合図が鳴った。

「頑張れー!!」

男子の試合が先とゆう事で女子は我先に

と応援していた。私も負けじと声を出す

「由詠ぁ薮君ー頑張れー!」

するとゆきが

「何で田山と薮君限定?笑」

ちゃかしてきた。

「何となくですぅー!」

ニヤニヤするゆきを無視して応援を続け

る。

ザッ

由詠が1点決めた。バスケマジックって

ゆうのかな?何か少しカッコよく見えた

由詠を見てみると私に向かって口パクで

「どーだ!」って

ガッツポーズしながら。その時私はどう

しようもなく由詠にドキッとしてしまっ

た。

「~~~ッ///」

何今の、さすがに反則だよー///思わず

へたりこんでしまった私に

「どしたの?」

ゆきが不思議そうに聞いてきた。

「バ、バスケマジックだっつーの!」

意味不明な事を口走ってしまった(汗)

「はあー?あ、薮君ボール取ったよ!」

「え?!」

ゆきの言葉で一気に立ち上がる。

すごい、薮君はボールを取るなりすぐに

ゴール前まで来た。

ザッ

145cmの身長とは思えないくらい上手な

ゴールを決めた!

友達とハイタッチしながら薮君がふいに

こっちを見て目が合った。ニコッ

あ、今笑いかけてくれた?‥‥すごい嬉し

い。明日は雨が降るかもな笑



試合の結果は3組の圧勝だった。他クラ

だけど嬉しい。

「おいまお見た?俺カッコよかったろ」

由詠が自信ありげに話しかけてきた。

「バスケマジックのおかげでしょ笑」

バカにすると

「んだとぉ!じゃお前試合でゴール決め
てみろ。」

う、上から目線だと!?もー怒った。

「イーよ、決めてやる!ガッツポーズし
てやるんだから!」

「女子ー!コート集合ー!」

由詠に思い切りアカンベーをしてコート

へ向かう。隣に薮君いたけど気にしない

ポジションに着くと

ピーッ

試合開始の合図が鳴った。