やっと先生の話が終わり、由詠と一緒に

コートへ向かう。由詠とふざけあってい

ると、まおとその友達を見つけた由詠は

僕の腕を引っ張って2人の元へ走った。

正直まだまおと話慣れていないし、気ま

ずいのになぁー。由詠がまおの背中を叩

く、痛そうだな。それに対して由詠は

悪気が無ければ謝る気無し。仕方なく

僕が代わりに謝ると、まおは笑顔で許し

てくれた。可愛いし、モテるんだろうな

何て考えてる自分が恥ずかしく思えて、

頭の中で考えを振り払う。女子は苦手だ

自分の思い通りに男子を扱った後は

どうせ捨てるんだろう。と僕は思うから

だけど解釈の仕方を変えるとそれは僕が

傷つきたくないからだとも言える。

いつの間にか会話が終わりポジションに

付く。

「い、痛い‥‥」

女子の視線が僕と由詠に突き刺さる。

チラッと由詠を見ると、余裕そうだ。

いや、気づいてないんだろうな。何て

考えてると

ピーッ

試合開始の合図が鳴った。