あれから、二人は事あるごとに夢ちゃんを取り合いして

私は、その度に何度も怒った











もう……っ!!
いい加減にしてよ!!

私はもちろん
絶対に夢ちゃんも疲れてる!


私たちを巻き込まないで!










私は、夢ちゃんを連れて
寝室に向かい、部屋に鍵をかけた










「おい、愛音!!
ここ開けろって!」




「知らない!
私は夢ちゃんと二人で寝るの!

豊は、柳沢さんと寝て!」











豊が部屋のドアを何度も叩き言ってきた

私は、ドアを開けず夢ちゃんと一緒にベッドに横になりながらそう言った











「なんでコイツと一緒に寝ないといけねぇんだよ!」




「それは、コッチの台詞だよ。豊
愛音ちゃん?機嫌直して、ここのドア開けてくれないかな?

俺も一緒に、そっちで寝たいなー」











えっ……////!?

い、一緒に……っ!?


や、柳沢さんが私と一緒に……

ね、寝る////!?










「おま、ふざけんな…っ!!
愛音と一緒に寝させるわけねぇだろ!!」





「じゃあ、夢ちゃんだけでもくれないかなー?
俺、夢ちゃんと一緒に寝たいな〜」




「夢も渡すわけねぇだろ!」




「なんだよ、それー
自分だけ二人と寝る気?」




「当たり前だろ!!
愛音は、俺の女で。夢は俺の子どもなんだぞ!!」




「もう、そういうのいいから〜
愛音ちゃーん!俺と一緒に寝たくないー?

今なら、抱きしめながら寝てあげるよー」











部屋の向こうから、そんな柳沢さんの言葉が聞こえ、すぐにベッドから降りてドアを開けようとした











や、柳沢さんと……っ////!!

し、しかも…!!



柳沢さんが、わ、私を……

抱きしめながら寝てくれる…っ////!!




キャーーーっ////!!

死んじゃう!!死んじゃうよぉ…っ////!!



いや、死んでもいい!!

柳沢さんに抱かれながら死ねるなら本望だよ!