* ウソツキ *

今、このままじゃ会えない。
そう思い、1週レッスンを休み
その次のレッスン日。

「おはようございます…」

「心暖っ!先週どしたの…?」
舞夢が私の姿をみるなり、
駆け寄ってきてくれた。

「ごめん、ちょっと色々あって…」
「とりあえず、ここ終わったら話聞くから
時間ある?あと誠を連れてくけど大丈夫…?」
「うん…もっちーなら、いいかな」

「宮田、暗くね?どうした、
つーか先週、宮田が居なかったから、園田が心配してたけど?」
「えっ…??」
「そだよ〜。そのその、私のところに来て
宮田さん休んだのってやっぱり俺のせいかな?って不安そうだった。
心暖のことだから、そんな相手に心配させる休み方しないと思う。って伝えたけど…」
「うん、ありがとう…」

園田くんが私のことを…?そんな訳…
そう思いながらも少しだけ嬉しかった

「おはよーございまーす」
ほんの一瞬目が合うとすぐに逸らされてしまった。

「宮黒コンビ、スタジオ入ってー」
先生に呼ばれ、スタジオに入る直前、
後ろから軽く引っ張られた
「帰り…終わるの待ってて」
振り返る前にそう一言呟かれ離された。

私は小さく頷き、スタジオへ入った