* ウソツキ *

「そのそのが恋愛に興味無いのは知ってる…
叶わないんだって分かってる…でも…」
「僕がもっと素直なら、きっと君の言葉も
受け入れてちゃんとした答えを出してあげられる。
でも、僕は残念ながらそこまで人間出来てない
だからさ…」
「もう、いいの…気づいてくれて、ありがとう
私、路線違うからさ、もう行くね!バイバイ」
そう言うと私は自分の路線の改札へと走り出す
後ろは振り向かない。
きっとここで振り向いたら、泣いちゃう…
大好きだって叫びたくなる…

そんな気持ちを抑えて私はケータイを開く。
アドレス帳から舞夢の名前を開きメールを打つ


[お疲れ様(*´`)今日は楽しかったね!
舞夢、先に帰ったでしょ。探したのに…

それと、そのその。気づいてたよ]

送信…するとすぐに返事が来た。

[お疲れい!ごめんよぉ(/_;)終電やばくてさ…

まぢで!?そのその、割と鈍感じゃないのかぁ
で、どうなった!?!?]

[舞夢が居ないね。って言ったら、
気を使ったんでしょ。って言われて…
かくかくしかじか…

ってなった(´;ω;`)]

[いやぁ…確かに気を使った…と言うか
終電ギリだったのも事実。

まぁ、心暖にしては頑張った!いっぱい泣け]

舞夢からのメールを読み終えて、
しばらく考える…

あれ?私、園田くんに自分の気持ちを伝えたっけ…?
伝える前に、遠まわしに振られた気がする…

園田くんのアドレスを開き、
メールに私の想いを全て託した。
読んでくれるか、返信をくれるか分からない。

それでも伝えたい、私の気持ち。

彼にはもう、届いたけれどちゃんと私の文字で
伝えたい。