ガラッ
「ゆい!」
その声を聞いて後ろを振り返ると蓮先生。
息を切らしているからきっとここまで走って来たんだろう。
「れ、蓮先生…
おはようございます。
ど、どうされました?」
明らかに動揺してタジタジの声で聞いてみる。
「どうしたもこうしたもないだろ!!
お前どういう状態かわかってんのか?
ほんとに心配したんだからな?」
と少し怒り気味…
そうですよね…笑
だって昨日意識飛ばしてた人がいきなりいないんだもん、そりゃ驚くよね。
「ご、ごめんなさい…
明日香にどうしても会いたくて…」
「そりゃわかるけどなぁ〜
少しぐら」
「結衣?
今日退院って言ってたの嘘だったの??」
と、蓮先生が話してる途中に明日香がすかさず突っ込んでくる。
「2人ともごめんなさい!
ちゃんと帰って休むから許してください…」
とすごく申し訳なさそうに話すと、2人は溜息をつきながら顔を見合わせた。
「しょうがないなぁ。
私に嘘ついてもバレバレなんだからね?笑
ちゃんと正直に話すこと!
早く帰って体休めて?
私は大丈夫だから。」
やっぱり明日香にはなんでもお見通しだ。
自分も骨折してて痛いのに、私の心配ばかりしてる明日香にはほんとに叶わない。
大会も棄権になってしまい、本当はもっと落ち込んでいるはずなのに…
「ほら?行くよ?
そろそろお昼の時間だから。
看護師さんたちもびっくりするよ?」
「はーい。ごめんなさい。
そんなに言われなくても帰りますよ…」
半分呆れたような顔で言ってくる蓮先生について明日香の病室を出た。
