てっきり体調が悪いだけだと思っていた俺は結衣の言葉に耳を疑った。



「え…


あの…


バスケ部のマネージャーしてるんです。



だめ…ですか?」



今にも泣きそうな目で見てくる。

そういう事か…
それで体にきてるのか…


「だめだ。








と言いたいところだけど…



せっかく何かを始めたんだし、今までできなかった分、俺もできる限り応援したいと思ってる。


でも体が大事だからな…
現に体調崩してるでしょ?


今回は許可出来ないな…」


「そんな事言わないで!


私だってわかってるよ。
自分の体だもん。


マネージャーに誘われた時考えたよ!!
でも…それでもやりたくて…

みんなの役に立ちたくて…



いっつも迷惑ばっかりかけちゃうから…


そんな気持ち先生にわかんない!!」


結衣はばっと立ち上がって勢いよく診察室を出た。