君が分からない









その日の放課後









私は蓮君を呼び出していた。








「何。早く帰りたいんだけど。」








そう言った。









ごめんね






帰りたいよね









私から開放してあげるから










少し時間をください。












「蓮君……別れよう……」











あぁ、やっと言えた。








こんなにも








悲しくなるんだ。