君が分からない








「よぅ……」










「……ッ!」










話しかけられた。










私じゃないと思いたい








でも








ここには私と蓮君しかいない。







妙な静寂がそれを物語っていた。








「お前さ……」









「ッごめんなさいッ……」









すべてを聞かないまま






私はまた走り去ろうとした。







しかし、それを阻んだのは







蓮の手だった。