高校3年、趣味はイケメン探しと寝ること…そして食べること~!
毎日元気いっぱいな女の子!
そんなこんなで彼氏いない歴18年…
そんな私の名前はすず。

~ 高校1年の秋 ~

『すず、おはよ~』

『おはよ~!』

これは親友の海夏(うみか)。



『すず、うみおはよ~』

『『春香おはよ~!』』



そしてこれがもうひとりの親友の春香。

昨日のテレビの話をしていたら、



『すず大丈夫?今日大切な検定あるんだよ…』

『大丈夫大丈夫!任せてよね!1週間頑張って勉強したんだからさっ☆』



とは言ったものの…
勉強が大の苦手な私は検定の勉強をある程度はしたものの全く頭に入っていなかった。

私以外の2人は学年でも頭のいい2人なのよ…そりゃもちろん毎回テストで3教科は赤点をとってしまう私を気にするのも無理はない。


キーンコーンカーンコーン


10分前の予鈴がなった。



『そろそろ行きますか』

『よーし!がんばるぞー!』

『いつも気合いだけはいいんだけどね…』



『そろそろ席につけ~。問題用紙配るぞ』



ドキッ



かっこいい…今まで感じたことの無い胸の高鳴り…



『あんな先生学校にいたんだ…』



そして検定は始まった。
わたしは検定に集中することができなかった。
" 集中しろ!すず!''
とりあえず問題を解き終えた。

あの先生の名前なんて言うんだろう。
何歳なのかな?
結婚はしてるのかな?

先生のことばかり気になる。

どうしてこんなに心臓がはやく鳴るんだろう。
これってよくマンガで聞く一目惚れ~!?

今までイケメンを探し求めていたが、
実際に人を好きになったことはなかった。


ピピピピッ



『やめ。回答用紙集めるぞ~』



海夏、先生の名前知ってるかな?
ちょうどわたしの隣の席は海夏だった。

『ねぇねぇ、うみか!』

『なに?あんた全然解けなかったでしょ?結構難しかったよね』

『なによ!解けたし!
それよりさ、あの先生の名前なんて言うかわかる?』

『あ、あれ?んーとなんだっけなー…』

『早く思い出してよ!』

『うるさい!ちょっと待って。んー。
あ!松島先生だ!』

『松島先生かぁ』

『あんたまさか…かっこいいとか言うんじゃないよね?』

『エッ』

『図星!?』

『かっこよくない!?』

『ないない。先生にかっこいいとか絶対ない。春香に教えてこよ~』

『ちょっと待ってよー!』

『春香~すずが松島先生かっこいいとか言い出したんだけど。』

『はぁ。すぐかっこいいって言うもんな~』

『どうしよう、一目惚れした』

『はいはい、帰るよ~』



その日から私は先生の事が気になりはじめた。