私の嫌いな永井くん

やはり、その言葉に驚きは無かった。


私は申し訳なさそうに言った。

「ごめんね、ケイ。私、サクヤのことが好きだから......」




残念そうに俯くケイ。


「だよね......やっぱり、優花ちゃんはサクヤのことが好きに決まってるか......」





ケイはパッと顔を上げ、作り笑いをして、言った。



「でも、ありがとう!優花ちゃん、俺のこと、ケイって呼んでくれた!凄い嬉しい!それに、告白したのは優花への未練を晴らすために告白しただけだから。」




そして、ケイは私に背を向け、教室へ帰って行った。



その後は私とケイは何一つ会話を交わさないまま、学校が終わり、家に帰った。