~数日後~



とある休憩時間に私はトイレに行っていた。



他の女の子たちは友達と一緒にトイレに行くものの、
私は一緒にトイレに行く相手など居ない。



だから、ひとりでサッとトイレを済ませ教室へ戻ろうとすると、



「ねぇ、優花ちゃん!」

と、背後から私を呼ぶ声が聞こえた。




私は振り返るとそこには幼なじみの圭がいた。


しかも、廊下で堂々と名前を呼ばれるなんて......

そりゃあ、私の方へ視線が集まる。



そんな視線も気にせず、ケイは私に話しかける。



「あのさ、今日、ホワイトデーだから、
お母さんがママ友にチョコ作ったんだって。
それがさ、作り過ぎたらしいんだけど、優花ちゃんが貰ってくれない?」



周りを気にしてしまって、ケイとまともに会話出来ない......



ケイは私の手にチョコを握らせて、走って行った。

いろいろと面倒なことが起こるよ......多分。