「付き合ったからさ、一緒に帰ろ。」

と、サクヤに言われて靴箱へ向かう私。



上靴からローファーに履きかえて、サクヤの靴箱へ行った。

中学生になると同じクラスでも男子と女子の靴箱は別々だった。



サクヤは靴を履いて私の前で右手を出す。

「優花、手、繋ご。」



子供のような笑顔で言うサクヤ。

私はサクヤの手を握る。


昔みたい。昔は異性とか気にせずサクヤと手を繋いでたから今の状況が懐かしく感じた。



素直に嬉しそうなサクヤを見てると私も笑顔になった。