やっと思い出した......

あの約束。


~10年前の事~

5歳だった私たちは幼稚園で七夕の短冊を作ってた。


ワヤワヤ、ガチャガチャしながらも完成した短冊。

笹の葉に巻き付ける。
「願い事、叶いますように。」

お祈りをしたら、リュウに声をかけられた。

「優花は何を書いた?」

「私はね、これからもサクヤとケイとリュウと私が仲良しで居られますようにって書いたよ。それじゃあ、リュウは?」


「そんなこと言えないよ//」

「教えてよ~!」

粘りに粘って、聞く私。

リュウはやっと教えてくれた。

「しょうがないな。教えてあげる。俺はこれから先、優花を守れますようにって書いた。」



「ホントに?!叶ってほしいなぁ。
あ!じゃあ、叶えるために約束して。これから私が何かあったら救うって。」

「わかったよ。」


小指を絡ませた私とリュウ。

こうして、約束を交わした。